ここ数日、東京では雨の日が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
この間の土曜日の隅田川花火大会は本当に本当に残念でした。このブログを見てくれている方の中にも、浴衣で向かった人がいらっしゃるんじゃないでしょうか。
その日、私はもともとお仕事でしたので、花火に行く予定はなく洋服で過ごしていたのですが、夕方の帰宅途中の電車の中で美男美女な浴衣のカップルなんか見ながら、「可愛い!けど髪飾りは私だったらもうちょっとこう、、、」なんて一人心の中でぶつぶつと楽しくつぶやいていましたが、窓から見えるのはどうみても分厚い雲。
仲睦まじく微笑んでいる向いのカップルの行く末が、とたんに心配になっていました。
案の定雲はどんどん分厚くなり、地下鉄の最寄り駅の階段を上がればそこは土砂降り。これからびしょぬれになるであろう自分の事でも、家族の事でもなく、「隅田川花火大会のお客さん」という不特定多数の人を真っ先に心配したのは初めてでした。
中止は初めての事らしいので、貴重な体験ではあったと思うのですがそうはいっても残念ですよね。
皆さん風邪など引いていらっしゃらないか心配です。
私はその翌日、和服仲間の女の子と浴衣でデートをしてきました。
今回のコーディネートのテーマは、
「生成りの浴衣を中心に全体に淡く涼やかに」。
ポイントになる色は使わず、シンプルに。
帯留めはもちろん自前のもので、アップにすると、、、
雲に霞む月と、いぶしたようなシルバーの輝きがアンティーク感をだしていますね。
3年程前に「月」をテーマにした展示会を行った際に制作したもので、気に入ってしまい私物化しました。
そしてコーディネートの隠れテーマは、
「息子のサッカーの試合を、木陰で上品に観戦中の母」
でした。
息子は小学校3、4年くらいで、母親は30代半ばくらいの高級そうな香水が香っているイメージです。笑
子供も居なければ独り身ですが、毎度勝手な隠れテーマを決めるのが私なりの和服の楽しみ方です。
この日は新宿伊勢丹の浴衣のトークショーにおじゃまして和物ユニットのカワ イヨ シ ロ ウさんと 、 S U( R I P S L Y M E )さんのお話を伺ったり、自由が丘の「古桑庵」という以前一度展示会もさせていただいたこともあるのですが、古民家をカフェとして営業していらっしゃる素敵なお店であんみつをいただいたりと、浴衣である事を最大限に活かしたデートコースを満喫して参りました。
トークショーも楽しく勉強になりましたし、あんみつもとても美味しかった。
「浴衣で過ごしている」というのが楽しさに追い打ちをかけていたように思います。
古桑庵さんはこちらからどうぞ。
「和服を着る」となると、行きたい場所やお店がどんどん増えるのが嬉しいところ。
あの着物で、あの帯で、あの帯留であそこの古い喫茶店でオムライスを食べたい!とか。
特別じゃなくても、このお店ならあの柄がぴったりだ。
なんていう楽しみ方があってもいいんじゃないでしょうか。