暦の上では秋になったというのに、昨日に引き続き本日もうだるような暑さでした。
これからが暑さの本番なのでしょうか。秋が来るのはいつになるのでしょうか。
まだまだそんな夏真っ盛りですが、kimitoでは今月から秋冬用の撮影を控えています。
この暑さの中、袷の着物を身につけるのは若干恐ろしくもありますが、帯をきゅっと結ぶと心無しか顔の汗は止まるような気もするのでなんとか乗り切れたらと願います。
今回の撮影に使用する帯留はコチラ。
撮影用なので、サイズは大きめに制作しました。
焼成の際につく、本来ならば薬品で洗い落としてしまう邪魔とされている膜をそのまま模様として活かしたものです。以前からこの自然に出るこの模様が大好きで、どうにか上手く利用できないかと考えていましたがいろいろと試した結果相性の良いユウヤクが解り、押さえ込むことができました。10月以降から商品化の予定です。
古いものが好きですが、昔のデザインは好みのものが多いから。というのと、使い倒された素材感も好きなんですよね。
本だったらやけていたり、金属だったら酸化だったり錆びていたり、ちょっと煤けた着物も本当は好きです。どれもこれも年月がたつと角がとれて丸くなっていく。何でも受け止めてくれそうな包容力を感じます。
そんな古いもの達に馴染むような物があったらいいなと制作したのがこの帯留です。
もちろん合わせ方でモダンにも見える作りというのも意識していますが、メインはアンティーク感です。
この帯留がどのようにコーディネートされるのか、このままの状態ですと果たしてこれが美しいのかなんなのか、いまいちピンときませんよね。撮影するコーディネートのお披露目は九月後半以降になる予定ですが、楽しみにお待ちいただければ嬉しいです。
さてさて、あまりにも暑すぎるので、ドイツ留学中に撮った涼しげ(というか寒い)な写真を1枚。
正直な気持ちは、そろそろ冬が待ち遠しい今日このごろです。