いよいよ会期が近づいてきました。
イベントのブログでも書いたのですが
せっかくなのでこちらでも。
kimitoではさまざまなシリーズの七宝焼帯留をご用意していますが
中でもわたくし作家の植木が個人的にお気に入りなのは
通常の焼成温度は800度ですが
ストーモントシリーズは950度まで上げて焼いています。
この技法は「噴釉」といって
まさに噴火のように二層に重ねた釉薬の下の層を
高温で焼くことによって強引に上に出す方法。
そこにkimitoではオリジナルの技法を加え、
さらに複雑な表情を出しています。
このように細胞の核のような境界線。
釉薬は自分で選んでいるので、ある程度の焼き上がりは想像できるのですが
模様の出方は毎回異なります。
釉薬の色でも性質が違うので、その都度反応がとても楽しみ。
こちらはまた複雑な表情。
深い闇に灯る炎のような赤。
作為的には生まれないであろう模様の数々。
そのひとつひとつがとても愛おしいのです。
今回は、このような明るいお色味のストーモントシリーズも焼きあがりました。
このシリーズはやはり自然がよく似合います。
これからの季節に身に着けたい、紫陽花のような色。
優しい青、強い紫、甘いピンク。
最後に、散り始めた桜とともに。
単体で見ていてひきつけられるのは
コントラストのしっかりしたお品ですが
この乳白色に青磁色がまじりかけたような微妙な色は
女性らしいやわらかな印象をプラスしてくれるのでおすすめです。
井戸端・着物マーケとはスペースもしっかりいただけるので
沢山のお品をご用できます。
皆様のお越しをおまちしております♪
2017年4月28日(金) – 30日(日)
11:00 – 18:00
目白の古民家ギャラリー ゆうど
東京都新宿区下落合3-20-21
JR目白駅より徒歩約7分